棟瓦の点検及び天窓部分の点検をしました。郡山市大槻町。

2014.07.18 (金)
大原工務店
 こんばんは。監督の渡邉です。
一日雨が降ったりやんだり・・・・・・・湿気も多いせいか全然涼しくなりませし、嫌な気候でした。

 郡山市大槻町の屋根点検の紹介をします。
なんばん
 お客様から、棟瓦の部分が剝れているとお話があり、屋根に上って点検することになりました。
点検してみると、表面に塗ってあったものが剝れていました。表面にはモルタルが塗ってあったようです。
しかし、中を見てみると黒い粉のようなものが落ちていました。なんばんと呼ばれる材料です。
 なんばんとは、土と漆喰を練り合わせた材料で、棟瓦を積むときに詰めて施工します。
なんばんの良いところは、叩くと割れて剝れる為、万が一棟瓦を積み直さなければならない時、瓦を壊すことなく
施工することができます。反対に、モルタルで固定し、棟瓦を積んだ時は、瓦を壊し撤去し、新しく積み直さなければなりません。

 なぜ、モルタルを塗ったのか?理由は定かではありませんが、モルタルを塗った方が白くきれいな仕上がりになるからではないか?と思いました。
黒
 瓦と棟瓦の間の黒い部分がなんばんになります。仕上がりが黒っぽくなっていますよね。
モルタルで仕上げるとかなり白っぽく仕上がるので、お客様のご希望でもしかすると後からモルタルで増し塗りしたのかもしれません。見た目も重要ですが、後々のメンテナンスの事なども考えると断然なんばんで施工した方がいいです。
 瓦を積むとき、お客様にそこまで求められることは無いかもしれません。
こんな少しのことでも事前にお客様に伝えておけば、お客様の疑問も解消できるのかもしれないと、感じました。
天窓
 他にも瓦がわれていないか。瓦が外れたり、落ちていないか全体を点検しました。

 気になる部分が出てきました。どちらかというと、棟のモルタルが剝れたのより大変な状態でした。
このご自宅には、トップライト。天窓です。が、2ヶ所取りついていました。採光を取るには一番サッシの中でも効果的と言われていますが、屋根部分に窓を取り付けているため、どうしても雨仕舞が悪くなります。
 今回は施工ミスではありませんが、劣化し雨押えの板金みたいなもの(エプロンと言います)に穴が空いていました。
瓦の上にのっているくしゃくしゃしたものです。
 穴から水が侵入し、下地まで浸透しているかもしれません。傷んで腐ってしまっている可能性もあります。
早急に補修工事をしなければなりませんが・・・・・・・今、このサッシに合った材料を調べている所です^^;

 しかし、この段階で屋根の点検をし、早めに見つけることができ良かったと思います<(_ _)>