2016.03.28
家づくりコラム
アンカーボルトとホールダウンアンカーin本宮市Y様邸・新築住宅
通常120mmでもいいのですが、当社では長期優良住宅の認定をうけていますので150mmを基準としています。
型枠というのは、基礎の立ち上がり部分にコンクリートを打つために使う枠材の事です。昔は、型枠のコンパネ材を使用していましたが、最近は鋼製型枠をよく使うようになりました。 また、鋼製枠を使うことで、枠の上と下の部分にセパレーターと言って枠の幅を固定する金物が既製品であります。 これで、基礎の幅の制度も格段に上がったのでとても検査はしやすくなりました。
ですが、スケールをあてて基礎幅が取れているかをしっかりと検査をします。
最近は、構造材はすべてプレカット工場で刻んできますので、プレカットの図面と、基礎の図面を照らし合わせてチェックをします。
スケールをあてて、しっかりと検査をしていきます。
基礎への埋め込み深さが250mm以上と決まっていて、
土台と基礎パッキン分の厚みは約120mmなので、
370mm以上のアンカーボルトが使用されているかをチェックします。
写真のアンカーボルトは420mmでしたので、420-250=170になるので、コンクリートの埋め込み深さは十分とれるの検査はオーケーです。
木造住宅は、N値計算と言って地震の時に力が加わる強さを調べます。 ほとんどの場合、2階建ての建物は隅の柱(隅柱)に力が多く加わるので、加わる力が大きい場所にはホールダウン金物を設置して、その引き抜きを防止するために基礎から柱を引っ張って柱の引き抜きを防止する金物です。
ホールダウンの基準は・・・・
基礎への埋め込みは最低360mmです。
土台と基礎パッキンの厚みが120mm、柱に専用の金物で固定するので筋交いなどの絡みを避けるため長めのを使うのが一般的です。
写真のホールダウン用のアンカーボルトは800mmでした。
ですので、こちらも埋め込み長さは十分に確保ができていました。
アンカーボルトは柱芯から200mm、間隔は1800mm以内に設置が当社の基本です。
土台継手の雄側にも設置し、耐力壁の両側にも設置します。
ホールダウンアンカーは柱芯から100mm以内にあるかチェックします。
そして筋かいとの絡みを考慮し、写真の箇所では中央から20mmずらすことで、筋交いとの干渉をなくしていきます。
アンカーボルト、ホールダウンアンカーのほかにも
チェックしなくてはいけないところが
たくさんありますが、
また別の機会に書きたいと思います。
本宮市Y様邸、新築住宅の基礎工事をチェックしてきました。基礎工事は、コンクリートを打ってしますので特に見えなくなる部分です。ですので、やり直しなどがとても難しい工事になるのでしっかりとチェックしていきます。